BIMで建築が夢をみる

#81 ビル内ダイナミックマップを用いてスマートビルを実現

前稿で、竹中工務店が建てる=施工BIMデータを活用し、ロボットが自律走行するための経路・範囲シミュレーション及び遠隔操作・監視を可能とする基盤システム「建設ロボットプラットフォーム」を開発したと報告しました。このように建築物のBIMデータを、多様な目的で利用する事例が増えていくことが考えられます。

三菱電機では、ビル内ダイナミックマップを用いて、清掃・警備・配送・案内用サービスロボットや次世代型電動車椅子などのパーソナルモビリティの各種モビリティとエレベーターや入退室管理システムといったビル設備を連携制御する技術を開発しました。

ビル内ダイナミックマップとは、エレベーターや入退室管理システムなどのビル設備の状態、モビリティの位置情報、通行可能な経路情報などの動的な情報を付加したビル内の3次元地図のことです。

ビル管理の省力化と人とロボットが共存するスマートビルの実現に貢献

ビルの付加価値向上に向けた取り組みとして、清掃・警備・配送・案内用サービスロボットを活用したビル管理の省力化、次世代型電動車椅子などのパーソナルモビリティ利用者のビル内での安心・安全な移動に向けた検討が進んでおり、ロボットが自動でエレベーターを利用し縦横移動する実証実験が行われるなど実用化に向けた動きが広がっています。

ビル内でサービスロボットなどのモビリティと人が共存するためには人の安全な移動と複数のモビリティの効率的な縦横移動の両立が必要で、目指すべきスマートビルの実現にも不可欠な技術となっています。これによってモビリティと人の効率的かつ安全なビル内縦横移動が可能になり、ビル管理の省力化と人とロボットが安心に共存するスマートビルの実現に貢献します。

三菱電機のモビリティの移動に合わせたアニメーションライティング

建設業としてもBIMデータの優位性を認識し副次的かつ広範囲な利用の可能性を探るべき

Googleは地図情報サービスで世界を席巻していますがビル内の3次元マップには未着手でしょう。竹中工務店がBIMデータを活用してロボットが自律走行する「建設ロボットプラットフォーム」を開発した事例と今回の事例に見られるように、建設業ではBIMデータなどビル内の3次元マップを有する優位性を発揮できるはずです。

「コラム更新お知らせメール」終了のご案内

コラム更新お知らせメールは終了いたしました。
今後は当サイトやSNSにてご案内させていただきます。