BIMで建築が夢をみる

#64 前田建設工業のファンタジー営業部が実写映画化

このコラムの名称「BIMで建築が夢を見る」にぴったりの、大手ゼネコン、前田建設工業のファンタジー営業部を紹介します。
◇ファンタジー営業部

驚かされたユニークな「未来の百貨店」のコンセプト

前田建設工業のファンタジー営業部の活動を知ったのは、2016年1月に連載「BIMの課題と可能性」の取材で訪れた際のことです。BIM担当部署の若手技術者が中心に「ファンタジー営業部」を仮想的に立ち上げ、[モビリティ][アパレル][建設]の異業種コラボとして「未来の百貨店」の提案をしていました。想定は50年後の百貨店。そのユニークな発想に驚かされたのが「ウォーターラビリンス」です。提案のコンセプトは立体的な水路上の百貨店で、全て曲線の床、壁、天井、水路をもっています。勿論、これもBIMによるデジタル設計だからできたのです。前述した「ファンタジー営業部」のホームページ内に、当時と比べると、ずいぶんと進化していますが「未来の百貨店」もあります。そのファンタジー営業部が出演・高杉真宙、共演、小木博明、上地雄輔、本多力、岸井ゆきの他で実写映画化されると前田建設工業が発表しました。

未来の百貨店の完成イメージ

建設業の魅力やスケールを伝える作品

映画「前田建設ファンタジー営業部」では、実際に社内でウェブ企画が立ち上げられた2003年を舞台に、アニメ「マジンガーZ」の出撃シーンで目にする地下格納庫兼プール(?)を「現状の技術および材料で建設するとしたらどうなるのか?」についてファンタジー営業部のメンバーが試行錯誤と七転八倒を繰り返す姿を描いたものです。

社外で彼らを支えた熱き技術者たちとして、実際に「マジンガーZ」編の検討時に協働した日立造船や栗本鐵工所、前田製作所からも撮影協力を仰ぎ、撮影場所も前記の3社と前田建設工業の複数施設に加え、静岡県川根本町の長島ダム(管理:国土交通省中部地方整備局)、福島県のいわき市と田村市をつなぐ県道吉間田滝根線広瀬1号トンネル工事(発注:国土交通省 東北地方整備局)など実際のインフラや施工中の現場などでもロケを行い、建設業の魅力やスケールを伝える作品になっています。

主演は、大ヒット上映中の「映画 賭ケグルイ」「ギャングース」などで活躍が続く若手実力派の高杉真宙。ファンタジー営業部を立案した破天荒な上司として小木博明。他には、ファンタジー営業部員として、上地雄輔、本多力、岸井ゆきらの実力派の俳優、女優陣が出演します。脚本は2013年春に本作の舞台化を果たし、2017年「来てけつかるべき新世界」で第61回岸田國士戯曲賞を受賞したヨーロッパ企画代表・上田誠。監督は、「映画 賭ケグルイ」「あさひなぐ」「ヒロイン失格」など数々のヒット作を生み出してきた英勉が担当しています。

公開は2020年を予定しているそうです。ありえないような建物も、BIMなどのデジタルツールを用いれば、デジタル空間に設計し、施工できます。建築は、そのように本来は、未来的で、夢のある産業です。建築に従事している方々だけでなく、広く子どもたちにこそ、見てもらいたい作品です。

ファンタジー営業部員

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