BIMで建築が夢をみる

#28 困っているとのユーザーの実感を大切に建築的にプログラム改善する

ユーザー自身による「ユーザービリティ・テスト」を経て、最新版のBIMソフト「GLOOBE」で改善された機能紹介の3回目です。今回は、「あおり補正」「フォトモンタージュ」をテーマとして取り上げ、プログラム改善の可否を決定するものは何かを考えてみましょう。
結論は、いかにユーザー・オリエンテッドなのか。ユーザーに寄り添って、いかに建築的に正しいのかです。

建築分野の編集者として駆け出しの頃、版元側担当として「住宅建築」の編集に関わりました。優れた住宅を沢山見ました。その撮影に同行した際のことです。「しのご」「エイトバイテン」という言葉を初めて聞いたのは。大判のカメラのことです。

これらのカメラには、撮影対象の建物の外郭線を垂直に補正する「あおり機能」が付いていました。撮影の段階で「このように見えて欲しい」と補正していたわけです。
ちなみに、BIMソフト「GLOOBE」では、2016版から、この「あおり補正」機能を装備しています、これによって視点調整などの専門的な知識がなくとも、かつてプロの写真家が「しのご」「エイトバイテン」で実現していた「あおり機能」が使えます。

今回、とても使い勝手良く、改善されたのは「フォトモンタージュ機能」です。最近は、Googleストリートビューの実写世界に、BIMソフト側で作成した建物をモンタージュ合成して、プレゼンテーションに援用するケースが増えています。

これまでは、モンタージュ合成時に、「実」と「作成した建物」をピタッと合わせるのに随分と苦労していました。BIMソフト「GLOOBE」の最新版では、一種の補助線(建物下部の黄色い線)を引き、それを合成時にプログラム側が引用することで、ピタッと合わせられるようにしています。当然のように、モンタージュ合成の後に、不要な部分を隠す「マスク処理」にも対応しています。

こんなことで困っているとのユーザーの実感を大切にする。その課題は、建築的に改善すべきなのか。どの程度の操作性向上となるのか。ユーザーを代表するJ-BIM研究会の有志との喧々諤々の検討を経て、ひとつひとつのプログラム改善が実現していきます。

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