BIMで建築が夢をみる

#27 「できてしまえば何でこんなこと」がの優先順位も検討しながら

物のように、形としては見えないBIMソフト「GLOOBE」のようなソフトウェアは、ある意味で、決して完成はしない製品、商品ともいえます。使う側も、何でこんなことができないのかと思うこともあり、開発する側も、これは実現したいとの思いが錯綜しながら、連綿と続いていくからです。

ソフトウェアは決して完成しない。正しくは永遠に成長し続けるといえます。その成長を支える最も重要な存在がユーザーであり、成長の種は、いつも現場=ユーザーの手元にあります。

そして、開発担当と開発の優先順位も検討しながら、実施するのがユーザー自身による「ユーザービリティ・テスト」です。

「ユーザービリティ・テスト」による成果を報告します。前回の「ユニット」に続き、今回は、「モデル比較」です。A案とB案を同時に表示させて比較、検討できる機能が実現しました。

例えば、A案の3次元モデルを回せば、B案の方も動きます。設計者の意図をクライアントに伝え、よりわかりやすく、その場で検討するのに最適な機能です。

また、モデル自体の重ね合わせができるので、一方を設計のモデル、もう一方を構造のモデルで重ね合わせ表示させ、変更分の差異も検討できるわけです。「創る」=設計BIMとしては、ぜひとも欲しかった機能です。

更に、モデルの一部=部材を選んで色付けできるので、構造部材を赤色表示し、それと関連する意匠モデルとの取り合いなども確認できます。

今回、報告した「モデル比較」の機能を極限まで拡張したとしましょうか。実行する必要があるかの議論はあるでしょうが、例えば、比較できるモデルの数をビックデータ的に自動的に生成する機能を持ったとします。その先にあるのは、きっと一種の設計のAI化かもしれません。比較検討をAIに任せ、ある条件下での最適解を導くわけです。

「BIMで建築が夢をみる」。ソフトウェア開発とは、ユーザーの思いと開発者の思いをかけ合わせて、新しい設計の考え方やワークフローを構築するのに、直結しています。

コラム更新お知らせメールのお申込み

コラムが更新された際にメールでお知らせいたします。
ご希望の方は下記フォームよりお申込みください。