BIMで建築が夢をみる

#26 「ユーザービリティ・テスト」を基に現実化した建築的な改善提案

「ユーザービリティ・テスト」の実際に入る前に、J-BIM研究会と福井コンピュータアーキテクトとの関係を検証してみましょう。J-BIM研究会と福井コンピュータアーキテクトとの関係は、次のように実に多岐にわたっています。

  • プログラムの課題
    GLOOBE、J-BIM施工図CADのプログラム改善提案
  • データ連携の課題
    BIMソフト関連研究=プレゼン・設備・積算・施工・構造・FM
  • オペレーションの課題
    オペレーション研究=スキルアップマニュアル作成・ハンズオン研究企画
  • BIM運用の課題
    業務プロセスの改善=ワークフロー・LOD(テンプレート)・BIM申請
    社内展開の研究

これらの中で、「ユーザービリティ・テスト」は、「プログラムの課題」=GLOOBE、J-BIM施工図CADのプログラム改善提案に位置づけられます。ユーザーから寄せられたプログラムの改善提案を、J-BIM研究会が集約してGLOOBEの開発担当とやりとりを行います。その際にユーザーによって行われるさまざまなテストが「ユーザービリティ・テスト」です。

今回、GLOOBEでは、BIMのI=Informationが重要であり、BIMとはデータベース管理システムとの側面から極めて重要な改善がなされています。ユニットがそれです。

これまでも複数のデータをまとめて「グループ化」する機能はもっていましたが、「ユニット」では、さらに進化し、GLOOBEの中に、GLOOBEのモデルとして入れ子にできる機能として成立しています。
例えば、便器+手摺り+ペーパーホルダーをユニット化して「施設トイレ」というユニットを作ります。これによってマンションなどの他階にも簡単に配置できます。それらはGLOOBEでは、同一のユニットとして認識しますので、ひとつを変更すれば、全てのユニットを一挙に変更できます。

このようにデータ管理が容易になるだけでなく、データ容量を抑えられますし、当然のように数量や面積なども把握できます。

建築生産は、多くの場合、一品生産ですが、その中でも、標準化できる部分をいかにモデル化してデジタルによる設計・施工・管理の生産性を向上させるのか。背景には、そんな変革への兆しが見え隠れしています。

GLOOBEのユーザーによる、建築的な改善要求を、GLOOBEの開発担当が建築的に理解し、あくまでも建物の設計・施工・管理に最適な機能として実現していく。今後共、リアルタイムでのGLOOBEの進化の過程を継続して報告していきます。

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