BIMで建築が夢をみる

#22 BIMソフトと共に成長し、BIMソフトを育てていくということ

筆者は、「建築とコンピュータ」分野の編集に関わり、数多くの事例取材を行ってきたとの自負はありますが、一方で、建築の実務に携わったことはありません。そのため、少しばかりの後ろめたさもあり、BIMソフトの機能比較はしたことがありません。それでも、これからBIM導入を考えている方々からは、「GLOOBEってどんなソフト?」と聞かれることはあります。今回も、編集者目線ですが、私見を書いてみましょう。

現在(17年12月15日)、福井コンピュータアーキテクトでは、10月25日の初回を皮切りに、2018年3月14日の第6回まで、東京を拠点として全国3会場テレビ会議での同時中継で「GLOOBE実務者養成定期講習」を開催中です。
★GLOOBE導入マニュアル(基本操作編・モデル入門編)をマスターしたかた向けの中上級者向けの内容。

講師は、BIM研修のエキスパートのBIMプランニング代表の小林美砂子氏が担当し、7階建てビジネスホテル「(仮称)J-BIM inn」を実際に測量図受取りの段階からモデル入力・図面一式作成までを6回連続(毎月1回)で開催するGLOOBE実務運用のための講習です。
筆者も、同席したことがありますが、午前の機能講習でGLOOBEの特徴的な機能を学び、午後の実務講習で、 その機能を活かして「(仮称)J-BIM inn」を各設計フェーズごとに作成していきます。
設計実務経験もあり、BIM教育のエキスパートの小林美砂子氏の力量に負う処も大きいのですが、見ていると「ここまでできてしまう」のかと大きな驚きがあるのです。

GLOOBEの一連の流れを辿って操作していくと、「ここまでできてしまう」ことの背景には、BIMソフト「GLOOBE」自体が建築設計のノウハウがぎっしりと詰まった教育ソフト的な一面があります。
機会を改めて、バージョンアップの際に実施されるユーザービリティ・テストについても触れますが、GLOOBEのような専門分野に、徹底的に特化したソフトは、ユーザーの経験も上手に取り入れて、共に成長していく必要があります。そのため、GLOOBEの開発担当者には、建築設計の経験者が参加していますし、建築の設計という共通の言葉とユーザー目線でソフト作成できる体制も整備しています。

加えて、BIMソフトを育てていくのはユーザーとの視点も必要です。GLOOBEには、J-BIM研究会という強力なユーザー組織があり、活発に活動しています。当初は、ユーザー自身にとっても曖昧模糊なソフト改善の意見なども、研究会内部で一度、整理整頓した上で、正式なルートを通じて開発担当者に伝えるなどの工夫もしています。

その意味では、GLOOBEのような専門分野に特化したソフトでは、ソフト自体がユーザーと共に成長し、教えるものが教えられるもので、教えられるものが教えるものだという相互理解が何よりも必須です。

そんな編集者目線をさらに確かめるために、実際に、「GLOOBE実務者養成定期講習」に肉薄し、「BIMソフトと共に成長し、BIMソフトを育てていくということ」を確認の上、報告しましょう。

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