BIMで建築が夢をみる

#18 ユーザー目線での使い勝手を徹底追求した「GLOOBE 2018」の提供始まる

9月14日に大阪、9月28日に東京で開催された「Japan-BIM事例フォーラム」では、9月20日にリリースされた「GLOOBE 2018」に関する詳しい説明も行われました。

BIM-FM連携の観点から、今回の「GLOOBE 2018」のバージョンアップで最も注目できるのは、「GLOOBE Model Viewer」が無償提供されたことです。この「GLOOBE Model Viewer」を使えば、GLOOBEがインストールされていない状態でも、特別なシステムを別途、用意することなく、建物の3次元モデルと属性情報が紐付き状態で確認できます。

設計者にとっては、GLOOBEでモデル作成しながら属性情報を確認できるとの「見える化」が実現しますし、発注者(建築主)やFM(施設管理)業者にとっては、BIM=I(Information)からFMへの情報の連続的な「見える化」が実感できます。

設計の過程で、異なるデザイン案を比較、検討するのに便利な「デザイン比較」機能が提供されました。注目できるのは、この機能によって、複数のモデルを単に視認するだけでなく、実際に重ね合わせて並べたりできる点です。
チェック箇所を雲形で指示する機能を使えば、より具体的な変更指示や修正チェックの再確認などの精度が上がりますし、対象箇所の色付けで視認性も高められます。

モデル比較

その他にも、繰り返し配置するなど、標準化できる要素をまとめて内部モジュール化し、管理運用する「ユニット」機能、画像処理ソフトに移行せずに、同等の写真とモデルとの合成ができる「フォトモンタージュ」機能、等時間日影の改良と精度アップ、IFC読み込みの拡張による連携機能強化、パノラマ出力など、改良は、大小含めて全70箇所に及びます。

建築分野でも急速に普及が進む「バーチャルリアリティー(VR)」機能も拡張されています。同時リリースのソフト「GLOOBE VR Ver2.0」とヘッドマウントディスプレーを使うことで「GLOOBE」で作成したモデルを基にした「バーチャルリアリティー(VR)」機能が容易に体感できます。

GLOOBEの開発に際しては、「設計者自身が日常的にBIMを使う」とのコンセプトを徹底的に追求するため、GLOOBEのユーザー会である「J-BIM研究会」によるユーザービリティテストを計画的、定常的に進めています。福井コンピュータアーキテクトでは、ユーザー側が要望した機能改良や追加を、バージョンアップごとに「見える化」して実現し、提供する努力を続けています。開発者の、まさに顔が「見える」国産のBIMソフトならではの強みでしょう。

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