BIMで建築が夢をみる

#11 往く道の先にあるシンガポールのBIM状況から逆算してみる

連載「BIMの課題と可能性」89〜91の「YKKAPファサードの先進事例」の中で、建築家の伊東豊雄氏の基本設計、竹中工務店の設計・施工で完成した高さ242メートルの超高層オフィスビル「CapitaGreen」での本格的なBIM運用について報告しました。

その段階でシンガポールでは、すでに5,000平方メートル超の建築物は意匠・構造・設備の全ての電子申請が義務付けられていましたが、それ以上に衝撃を受けたのは、BIMの推進進捗レポートと共に申請、審査が通れば、BIM導入のソフト・ハード購入費、教育費、人件費などの最大半額(上限あり)までを補助する制度の適用を受けていたことでした。

これらの制度を主導しているのがBCA(Building and Construction Authority:シンガポール政府建築建設局)です。更に調査を続けると、BCAは、BCA Academyという研修施設をもっており、広く、「建築とコンピュータ」に関わる人材を育成していることでした。
BCA Academy

出典:BCA Academy公式サイトからの一部

見事なまでに、簡潔に、ビジョンとミッションを次のように、掲げています。

Vision:To be a leader in education and research, for a future-ready built environment.
Mission:To provide quality training, learning and research programmes for a future-ready built environment.

BCA AcademyのBIM Studioの入口に掲げられている掲示板こそが、「往く道の先にある」最も重要な宣言です。

Build Twice,Frist Virtual,Then Real.

「最初にバーチャル(デジタル)で建てて、二度目にリアル(実)で建てる」。言い切っています。これこそが、BIMの目指すべき、ひとつの究極の目標です。同時に、そこから「未来から追憶する」ように、今を逆算してみるべきでしょう。
※参照:BIMの課題と可能性89~91の「YKKAPファサードの先進事例」

コラム更新お知らせメールのお申込み

コラムが更新された際にメールでお知らせいたします。
ご希望の方は下記フォームよりお申込みください。